体脂肪のつき方、男女でどう違う?

男女平等の世の中でも体の構造は異なる

世の中男女平等という言葉が叫ばれます。
確かに、権利などに関しては平等であることが当然です。
その一方で、体の構造ということから考えると、決して同じではありません。

体の構造が違う以上、体脂肪に関しても大きな違いがあります。
つき方や年齢変化による違いを考えていくと、ダイエットの方法も効率化することができるようになるでしょう。
健康に過ごすためにも重要な部分です。

男女で見る脂肪のつき方

実際に男女と部位による違いを見ていくと、かなりの差があることがわかります。
男性の場合、20代後半から体全体の脂肪が増加しやすくなりますが、女性の場合には緩やかに増加して行くのです。
それも男性の場合には、体幹部分での増加が顕著ですが、女性の場合には全体的に増えやすいことがわかっています。

さらに、足の脂肪率が最も増加しやすく、体幹部分も20代から50代までの間に増加して行くのです。
この辺りからも、体幹部分は加齢に伴い蓄積されやすいことがわかるでしょう。

女性が体脂肪を下げることの大きなリスク

男性の場合、体脂肪率をギリギリまで絞り込む人がいます。
10%を切るあたりから、水にも浮かびにくくなり、筋肉もはっきりとわかるようになって行くでしょう。
確かに筋骨隆々で、素晴らしい肉体美を作り出すことができますが、女性は行わないほうがいいことがわかっています。

女性の場合、体脂肪15%が危険信号で、これを切り始めると正常な整理周期が維持できなくなります。
ホルモン代謝に異常が出てくるためですが、骨も弱くなってしまい、骨粗しょう症を発症する可能性が出てくるのです。
無理なダイエットがこうした結果を招くのですから、ある程度維持することが女性にとって必須であるといえます。

特に皮下脂肪は女性のほうがつきやすく、体温を保つことができるようになっているのです。
冷え性に悩んでいる人も、一度考え直したほうがいいでしょう。

男性の場合には、女性のように皮下脂肪がつきやすいのではなく、内臓脂肪のほうに問題があります。
内臓脂肪の場合、表面上は脂肪がわかりませんが、内臓周りにつきやすいため、体重だけが増加して行くのです。
こうなると、生活習慣病の発症リスクが高まるため、メタボリックシンドロームは改善すべき状態であるといえるでしょう。

人間は、男女に分かれていることによりバランスをとっている部分があります。
体も男女で異なる構造になっているのですから、脂肪のつき方も違うことが当然なのです。
無理にやせようとしたりすれば、必ず体のバランスを壊し、健康を害することになるのですから、健康的な体を維持することを中心に考えなければいけません。