自宅でできる腸腰筋トレーニング方法

腸腰筋とは?

腸腰筋は、骨盤と背骨がぶつかるような部分にある筋肉の事を言い、大腰筋と腸骨筋の事を言います。
大腰筋は背骨と足を繋ぐ筋肉で、腸骨筋は骨盤と足を繋ぐ筋肉です。
これらは腰と足を繋ぐ唯一の筋肉でもあり、これらの筋肉によって足を上げたり、腰を支えたりしています。
もしもこれらの筋肉が衰えると、姿勢や歩行に悪影響を及ぼします。

さらには、この筋肉は胃腸などの内臓を動かすのにも関係しており、腸腰筋の筋力が低下すると、消化不良や便秘、むくみなどになる可能性もあります。
そして胃腸の働きが悪くなると、消化不良のみならず、基礎代謝も下がるので太りやすくなります。
また、骨盤に繋がっている筋肉なので、骨盤をゆがめる可能性もあります。

人間の体は、ロボットと違い、1つの骨や筋肉、内臓が他の部位とも連携しており、1つどれかが悪くなると、他の部分にも悪影響を与えてしまうのです。
腸腰筋を鍛えれば、腰痛や便秘、むくみ改善、代謝向上、出ているお腹を引っ込めるなどの効果を得ることが出来ます。
ダイエットにももちろん、美容にも良い効果を生むのです。

腸腰筋のトレーニング方法

・エアサイクリング

自転車を漕ぐ真似をするエアサイクリングです。
座ったまま行い、床に座り、足を伸ばし、足を回転させて、サイクリングしているような真似をします。
行うときは、座って足を浮かせて、体の後ろの床に手を置いて体を支え、浮かせた足を回転させて漕ぐ真似をします。
背筋を伸ばした方が腸腰筋に負荷がかかり効果が高いので、姿勢も意識して行いましょう。

・もも上げ

膝を腰よりも高い位置に上げると、腸腰筋も使うので、簡単にできるトレーニングです。
誰もが知っているようなもも上げをするだけで、鍛えることが出来ます。
背筋を伸ばして、腰に手を当て、左右の膝をそれぞれ90度になるまで曲げて、股関節の位置まで持っていきます。
股関節の位置でも余裕のある方は、より高い位置に持っていくと、より効果的に鍛えられます。

・ハードな寝ながらトレーニング

腸腰筋もっと鍛えたいという方であれば、ハードなトレーニング方法があります。
これは寝ながら行う方法であり、横になって行いますが、負荷が大きくきついトレーニングです。

まずは仰向けになって横になり、両手を大きく左右に広げて床に付き、体を安定させます。
次に左右の膝を曲げずに、持ち上げて体がL字になるようにします。
両足を一度に持ち上げていき、右足から持ち上げたならば右足から下ろし、左足から持ち上げたならば左足から下ろします。
例えば、右足を持ち上げ左足を持ち上げ、右足を下ろし左足を下ろすという感じで行います。
この持ち上げて下ろすのを1セットして、10回から20回ぐらい行います。