ピラティス

室内でもできるピラティス

室内でできる運動には、いろいろなものがあります。
どれも共通した特徴として、限られたスペースでできるということがあるでしょう。

室内ですので、大きな動きをすることもできません。
だからこそ、効率のいい運動が求められるのです。

そんな運動の一つとして、ピラティスがあります。
体を動かすということだけではなく、精神統一もしながら、同時にコントロールする動きが求められるのが特徴です。
バラバラに動いてしまうよりも効率的であるとされ、肉体と精神を同時に鍛えることができる珍しくもあり、革新的でもある運動といえるでしょう。

疲れにくく、爽快感が強く残るのも、他にはない特徴です。
ストレスの発散にも効果を上げることができるため、家庭の中でやってみるのもいいでしょう。

コアの筋肉という考え方

ピラティスには、コアの筋肉という考え方があります。
これを効果的に鍛えることにより、しなやかな筋肉を作り上げ、健康的な体を作ることができるのです。

特徴的なのは、骨盤を安定させるということでしょう。
本来ゆがむことなどない骨盤の位置を意識し、姿勢の乱れを正したりすることによって、筋肉のバランスも整えていくことができます。
姿勢が正しい位置にくれば、内臓の負担も少なくなり、機能はアップしていくことになるのです。

呼吸を整えながら、体の深層部分にあるコアの筋肉を意識します。
だんだんと、自分が見えていない筋肉の動きもわかるようになり、無駄な力も入らなくなるでしょう。
これがきれいな体型を作り上げることができるコツなのです。

ヨガとの違いは何か

ここで生まれてくるのは、ヨガと何が違うのだろうということでしょう。
ヨガも限られたスペースの中でできる運動で、さまざまな効果を持っています。

ピラティスは、ヨガから一部の動きを取り入れている部分があることは確かです。
しかし、ピラティスは明確に体系化されており、健康法というよりトレーニングなのです。
筋肉を鍛え上げ、脂肪の燃焼を高めたりするのですから、瞑想的なヨガとは異なるといえるでしょう。

さらに、ヨガは己の筋肉を強化することを考えます。
ところが、ピラティスは体幹の筋肉を鍛え、姿勢を整えることを考えているのです。

ピラティスは普通の筋トレとは異なりインナーマッスルを鍛えるため、筋骨隆々といった体つきになることを目指していません。
健康な体を作り上げるための研究は盛んにおこなわれてきましたが、それもインナーマッスルを鍛えるためなのです。

そして同じ部分としては、精神と肉体を同時に鍛えていくということでしょう。
集中するということもありますし、瞑想するような形になり、自分の内側にあるものと対話できるようになることさえあります。
狭い空間でもできる運動になりますので、生活の一部に取り入れてみるといいでしょう。