健美操

歴史の古い健美操

エクササイズには、いろいろと種類がありますが、中医学や操体法、保険均整学といった東洋医学を取り入れたのが健美操です。
なかなか珍しい体操ですが、簡単に言えば太極拳をエアロビクスに融合させたと考えるとわかりやすくなります。
こうしたエクササイズや体操といったものは、ほとんどが西洋医学に基づいていますので、かなり異質に映る部分もあるでしょう。

ですが、運動しながらツボを刺激して行くことがポイントで、内臓も調整することを考えます。
心も穏やかにすることができる体操であり、心身ともに健康にしていくことが重要なポイントになってくるのです。

健美操の歴史を見てみるとかなり古く、1937年に女子健美操偉というものが発行され、それが発端になりました。
これが中国全土へと普及し、1987年に日本にわたってきて健美操として紹介されて広まったのです。

体操として呼吸と精神と身体を整える

体操として、呼吸を整えながら、精神と身体の3つのバランスを整えることがポイントになります。
全身の血液の流れをよくすることができますので、気分もかなり爽快になることができるのです。
こうした考え方は、中医学だからこそといえるでしょう。

健美操は、多種多様な呼吸法を駆使して行くところもポイントでしょう。
気分を爽快にさせるのも、この呼吸法が重要で、自然治癒力を高めていくことができます。
ここに、ツボや経絡を取り入れていくことができるため、健康を保つことができるといえるでしょう。

体を動かしていない人でも年齢を問わず

健美操は、年齢を問わず行うことができるところも重要です。
ツボや呼吸法がわかってくればできるため、高齢の方でも安心してできる体操になっています。
運動強度としては、高いものではなく、無理をしたりもしませんが、体の中から活性化していくことを感じることができるのです。

さらに、筋肉の中の血流が変わってきますので、疲労物質を流していくことができるため、筋肉痛なども軽くすることができます。
体を整えるという点でも、かなり有効な体操だといえるでしょう。
リラックスすることで、気持ちのいい汗をかくことができるというのも大きい部分です。

調和を取るという点では、ストレス解消にも効果を上げることができます。
日々心のどこかに不安定な感覚を覚えている人でも、バランス感を再確認することができるようになって行くのです。
体を動かすということが、これほどまで爽快なのかと感じることもできます。

普段から体を動かすことのない人にも健美操は効果的です。
いきなりエクササイズをしたりするのは、精神的にも無理があるでしょう。
どうしても、行うというだけで不安になりますし、負担になって行ってしまいます。

健美操であれば、無理な動きはしませんので、心身ともに機能を改善させていくことができるのです。
ロコモティブシンドロームのような状態であっても、改善させる道となりますので、試してみるといいでしょう。